企業活動

経営

経営理念は、企業の存在意義や価値観などを示したもの。企業が経営を進めていくうえでの判断基準になるよ。

企業ビジョンは、経営理念に基づき、企業が目指す将来のあるべき姿のこと。

経営計画は、企業ビジョンを具体化するための長期、中期、短期の計画のこと。


一緒に次の用語も覚えておこう。

     
経営戦略 経営目標を実現するための戦略のこと。
経営資源 人、物、金、情報など、企業が競争優位を構築するために活用する資源のこと。
企業風土 企業の持つ個性企業らしさ社風のことで、長年の企業活動の中で定着したもの。
コアコンピタンス 他社にはまねできない、その企業独自のノウハウや技術のこと。

株式会社

株式会社は、株式を発行して資金を調達する。株式を得た出資者のことを株主というよ。

株主総会は、株式会社の最高意思決定機関で、株主が集まって経営の重要事項を決定するもの。

株主総会で決議することには、次のようなものがある。


  • 取締役や監査役の選任
  • 会社の合併、分割、解散
  • 定款の変更

取締役は、会社の重要事項を決定する権限を持つ役員のこと。

監査役は、取締役の職務執行や会計を監査する機関のこと。

定款は、会社の事業内容、商号、本店所在地、役員数などを定めたもの。

組織形態

企業の組織形態には、次のようなものがあるよ。


職能別組織 営業、開発、人事、企画など、同じ職務を行う部門ごとに分けた組織形態。
事業部制組織 地域、製品、市場などの単位で、事業部を分けた組織形態。
カンパニ制組織 事業部制組織の独立性を高め、各事業部を独立した会社のようにみなす組織形態。
社内ベンチャ組織 社内にベンチャ事業を行う部門やプロジェクトを設けた組織形態。
プロジェクト組織 新規事業の立ち上げなど、特定の目的を実行するために、必要な人材を集めて編成する組織形態。
マトリクス組織 2つの異なる部署に社員が所属するような組織形態。
ネットワーク組織 組織の構成員が対等な関係で連携し、自立性も有している組織形態。

役職

企業の責任者の役職には、次のようなものがあるよ。


最高経営責任者
(CEO:Chief Executive Officer)
企業の代表として、経営全体に責任を持つ。
最高情報責任者
(CIO:Chief Information Officer)
情報システムの最高責任者。情報システム戦略の策定と実行に責任を持つ。
最高財務責任者
(CFO:Chief Financial Officer)
財務部門の最高責任者。資金調達や運用など財務に関して責任を持つ。
最高執行責任者
(COO:Chief Operating Officer)
CEOが定めた経営方針や経営戦略に基づいた、日常の業務の執行に責任を持つ。
最高リスク管理責任者
(CRO:Chief Risk Officer)
リスクマネジメントの最終責任者。リスクへの対応だけではなく、危機管理も行うよ。

CSRと持続可能

企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)は、利益の追求だけではなく、地域への取り組み、ボランティア活動、地球環境の保護など、社会に貢献するする責任も持っているという考え方のこと。

社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)は、財務状況だけではなく、CSRへの取組みも評価して、企業への投資を行うこと。

グリーンITは、情報通信機器を利用した社会への省エネを推進し、環境を保護するもの。例えば、テレビ会議による出張の削減、ペーパレス化などが挙げられるよ。

SDGs

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2015年に国連総会で採択された、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す17の国際目標のこと。



  • POINT

    01

    貧困を
    なくそう

  • POINT

    02

    飢餓を
    ゼロに

  • POINT

    03

    すべての人に
    健康と福祉を

  • POINT

    04

    質の高い教育を
    みんなに

  • POINT

    05

    ジェンダー平等を
    実現しよう

  • POINT

    06

    安全な水とトイレ
    を世界中に

  • POINT

    07

    エネルギーをみんなに
    そしてグリーンに

  • POINT

    08

    働きがいも
    経済成長も

  • POINT

    09

    産業と技術革新の
    基盤をつくろう

  • POINT

    10

    人や国の不平等
    をなくそう

  • POINT

    11

    住み続けられる
    まちづくりを

  • POINT

    12

    つくる責任
    つかう責任

  • POINT

    13

    気候変動に
    具体的な対策を

  • POINT

    14

    海の豊かさを
    守ろう

  • POINT

    15

    陸の豊かさも
    守ろう

  • POINT

    16

    平和と公正を
    すべての人に

  • POINT

    17

    パートナーシップで
    目標を達成しよう

/ 17

事業継続


事業継続計画 BCP Business Continuity Plan

事業継続計画
(BCP:Business Continuity Plan)
0


災害が発生しても、事業が継続できるように準備すること。

もし事業が中断してしまっても、早期に復旧できるようにするよ。


事業継続管理 BCM Business Continuity Management

事業継続管理
(BCM:Business Continuity Management)


BCPを策定し、その運用見直しを行うこと。

例えば、次のようなことが挙げられる。


  • データのバックアップを定期的に取得
  • 非常時用の発電機と燃料を確保する
  • 複数の通信網を確保する
  • 復旧手順の訓練を実施する

人事管理

人事管理に関する次の用語も覚えておこう。


POINT

01

HRテック


人事(Human Resources)技術(technology)を組み合わせた言葉。

ビッグデータ、クラウド、AIなどを用いて、人事が抱える課題を解決に導くサービスのこと。

例えば、人事管理システムや採用管理システムが挙げられるよ。

POINT

02

人的資源管理
(HRM:Human Resource
Management)


従業員を経営上の資源と捉えて、中長期的に教育能力開発など投資を行って、一人ひとりの生産性を上げること。

POINT

03

リテンション


retentionは維持保持という意味。

人事で使う場合は人材の確保、マーケティングで使う場合は既存顧客維持のこと。

人材の流出を防ぐために、金銭的な報酬、コミュニケーションの活性化、能力開発を行うよ。

POINT

04

ワークエンゲージメント


仕事に関するポジティブな感情のこと。次の3つ揃った状態だよ。


  • 活力:仕事から活力を得ていきいきとしている
  • 熱意:仕事に誇りとやりがいを感じている
  • 没頭:仕事に熱心に取り組んでいる

POINT

05

ワークライフバランス


仕事(work)生活(life)のバランスを取る働き方のこと。

POINT

06

ダイバーシティ


年齢、性別、国籍など多様な人材を登用し、意見を取り入たり、それぞれが持つ違った能力を活かすこと。

POINT

07

ガラスの天井


能力や成果のある人が、性別や人種が原因で昇進を阻まれていること。

グラスシーリングともいうよ。

POINT

08

ホワイトカラーエグゼンプション


事務系の労働者を対象として、労働時間の規定を除外する制度のこと。

賃金を仕事の成果のみで評価するよ。

POINT

09

目標による管理(MBO:Management by Objectives)


社員が自ら目標を設定し、その達成度に応じて評価を行うこと。

教育

企業における教育は、大きく分けると次の2つになる。



OJT On-the-Job Training

OJT(On-the-Job Training)


実際の業務を通じて、仕事に必要な知識や技術を習得させる教育訓練のこと。


事業継続管理 BCM Business Continuity Management

Off-JT(Off-the-Job Training)


研修、セミナー、通信教育など職場や業務を離れて行う教育訓練のこと。




他にも、次のような教育関連の用語があるので、覚えておこう。


e-ラーニング IT技術を用いて行う学習のこと。
アダプティブラーニング e-ラーニングを使い、学習者一人一人の理解度進捗に合わせて学習を進める方法。
CDP
(Career Development Program)
長期的な視点で従業員の能力開発を支援すること。

発注

余分な在庫を抱えないために、適した発注方式を選択することが求められる。

発注方式には、主に次の2つがあるよ。


定期発注方式

定期発注方式


月に1度など、決められた間隔で発注を行う方式のこと。何個発注するかは、発注日に毎回考える。

需要量の変化が大きい場合や、細かい管理が必要な場合に適しているよ。


定量発注方式

定量発注方式


在庫が500個を下回ったら1000個発注するような発注方式のこと。間隔は決まっていないけれど、何個発注するかは決まっている。

需要量が安定している場合に適しているよ。


定量発注方式では、発注量を少なくして発注回数を上げると、発注コストが高くなる。しかし、発注量を多くして発注回数を下げると、在庫コストが高くなる。

そのため、発注コストと在庫コストが両方とも低くなる、最適発注量をもとに発注するよ。

OODAループ

OODAループは、下の4つのステップを繰り返して意思決定をすること。

すばやく何度も動くので、迅速な意思決定柔軟な対応ができるよ。



  • POINT

    01

    Observe
    観察

  • POINT

    02

    Orient
    状況判断や方向付け

  • POINT

    03

    Decide
    意思決定

  • POINT

    04

    Act
    行動

0 / 04

ブレーンストリーミング

ブレーンストリーミングは、複数人で意見を出し合い、新しいアイディアを生み出す技法のこと。

ブレーンストリーミングには、次の4つのルールがある。



  • POINT

    01

    批判禁止
    他人の意見の批判や
    評価をしない

  • POINT

    02

    質より量
    質を気にせずできるだけ
    多く意見を出す

  • POINT

    03

    自由奔放
    話が逸れても良いので
    自由に発言する

  • POINT

    04

    結合と便乗
    他人の意見を流用した
    発言でも構わない

0 / 04


ブレーンライティングという、6人程度のグループで用紙を回して、1人3個ずつアイディアや意見を用紙に書き込んでいく方法もある。

働く場所

在宅勤務(テレワーク)は、自宅で仕事をすること。場所や時間に捕らわれることなく、柔軟な働き方ができるよ。

モバイルワークは、PCやスマホを用いて、移動中の電車、顧客先、カフェなどで働くこと。

サテライトオフィスは、企業のオフィスとは離れた場所に設置された仕事場のこと。設置される場所から、都市型、郊外型、地方型の3つに分けられるよ。

国でのIT活用

POINT

01

国家戦略特区法


国が定めた国家戦略特別区域において、規制改革などの施策を推進するための法律。

国家戦略特区法の改正が行われ、スーパーシティに関する内容が追加された。これをスーパーシティ法というよ。


スーパーシティは、AIやビックデータを活用し、最先端のサービスを実装した未来都市のこと。

POINT

02

官民データ活用推進基本法


官民データの活用を推進し、国民が安心して暮らせる社会の実現を目指すもの。

POINT

03

デジタル社会形成基本法


デジタル社会の形成による日本経済の持続的な発展と、国民の幸福な生活の実現を目指すもの。

社会でのIT活用

POINT

01

第4次産業革命


IoT、AI、ビッグデータを用いた技術革新のこと。

POINT

02

Society5.0


仮想空間現実空間融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する社会を目指す取り組みのこと。

仮想空間と現実空間が融合した超スマート社会の実現を目指すよ。

POINT

03

サイバーフィジカルシステム(CPS:Cyber Physical System)


データの収集、データの分析、現実社会へのフィードバックというサイクルによる、実社会サイバー空間相互連携のこと。

POINT

04

データ駆動型社会


サイバーフィジカルシステムが社会のあらゆる領域に実装され、大きな社会的価値を生み出す社会のこと。

POINT

05

デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)


新しいIT技術を活用することで、新しい商品やサービスが生まれ、企業が進化すること。

インタビュー

インタビューは、相手と対話をしながら質問して答えてもらうこと。 インタビューには、次の3つがあるよ。




構造化インタビュー

構造化インタビュー


用意した質問に一問一答で答えてもらうもの。


半構造化インタビュー

半構造化インタビュー


大まかな質問を決めておき、回答によって詳しく尋ねるもの。


非構造化インタビュー

非構造化インタビュー


質問を用意せず、自由回答形式で対話するもの。



フィールドワークという、実際に現地に赴いて、直接様子を観察する方法もあるよ。

アンケート

アンケートは、複数の対象に、同じ内容、形式の質問を行い、比較できる意見を集めること。

アンケート調査は、調査対象の意見や行動を把握するためにアンケートを実施し、データを集める調査のこと。

例えば、国内の人口と世帯の実態を把握し、行政施策の資料を作る国勢調査で行われるよ。

データの種類

データには次のような種類があるよ。

        
調査データ 明確な意図のもとに集められたデータ。
実験データ ある原因の効果を測定するために、実験を行って得られたデータ。
量的データ 数量として測ることができるデータ。
質的データ 性別など分類できるデータ。
1次データ 目的のために新規に集めたデータ。
2次データ 他の目的のために事前に集められていたデータのこと。
メタデータ データの定義情報を記述したデータ。
構造化データ 一定の規則で構造化できるデータのこと。

例えば、行と列を持つ表形式のデータが挙げられるよ。
非構造化データ 一定の規則で構造化できないデータのこと。

例えば、画像、動画、音声のデータが挙げられるよ。
ビックデータ 多種多様な形式リアルタイム性がある大量のデータ。
時系列データ 気温など、時間とともに変動している現象のデータ。
クロス
セクションデータ

時系列データに対して、ある時点における場所グループごとに記録したデータ。


行動ログデータ 人の行動をデータにしたもの。

防災、環境対策、地域活性化などの課題解決に利用されているよ。
稼働ログデータ 機械の稼働をデータにしたもの。

製品の品質向上や、製造業の分析業務の効率化に利用されているよ。
CSV(Comma
Separated Value)
値をカンマで区切って表すデータ形式のこと。
GISデータ 地理情報システム(GIS:Geographic Information System)で使用するデータ。

代表的なGISデータにシェープファイルがある。
  

もっと見る


地理情報システムは、データを地図上に重ねて表現し、視覚的に把握することができるシステム。

シェープファイルは、図形情報と属性情報をもった地図データファイルのこと。

統計

母集団は、調査対象の全体のこと。

母集団から一部抜き出すことを抽出、抜き出したのもを標本という。

標本の抽出方法には次の3つがあるよ。


  • POINT

    01

    無作為抽出
    母集団から無作為に
    抽出する。

  • POINT

    02

    層別抽出
    母集団を年齢や性別でグループに分け、各グループの中から無作為抽出する。

  • POINT

    03

    多段抽出
    グループを選ぶことを繰り返し、最終的なグループから無作為抽出する。

0 / 03




調査方法には、次の2つがある。



全数調査

全数調査


母集団を全て調べること。


標本調査

標本調査


抽出した標本を調べること。


国勢調査は全数調査で行われる。




仮説検定は、母集団についての仮説を、標本を用いて検証すること。

仮説検定には、次の2つがある。



対立仮説

対立仮説


効果がある、差があるなど、導きたい結論に関する仮説。


帰無仮説

帰無仮説


効果がない、差がないなど、導きたい結論とは反対の仮説。


対立仮説と帰無仮説は、起こりやすさの確率から評価する。

その際、確率を評価する基準として、有意水準を定めておき、その数値より小さいと帰無仮説は棄却され、対立仮説が成立する。




また、次の事象についても押さえておこう。



第1種の誤り

第1種の誤り


帰無仮説が正しいのに棄却してしまう誤りのこと。


第2種の誤り

第2種の誤り


帰無仮説が間違いなのに棄却されない誤りのこと。

データをにする方法には次のようなものがある。



h5
マトリックス図

マトリックス図


要素をに配置し、交点に結果などを記入する表。




h5
クロス集計表

クロス集計表


2つ以上の質問を交差させて集計した表のこと。

例えば、年齢に関する質問と、投資経験の有無に関する質問の回答を交差させて傾向を分析する。

分割表ともいうよ。

業務分析

業務分析に使う図には、次のようなものがある。


パレート図
パレート図 ABC分析

数値を大きい順に並べた棒グラフと、累計比率を表した折れ線グラフで構成されている図のこと。

パレート図は、ABC分析で利用される。ABC分析は、重要度が高い順にA、B、Cと分類して、重要度が高いところに経営資源を多く配分するもの。

管理図
管理図

品質のばらつきを分析し、管理するためのグラフのこと。

中心線上方管理限界線下方管理限界線で構成されている

点が上方管理限界線または下方管理限界線を越えている場合、異常が発生していると考えられるよ。

PERT図(Program Evaluation and Review Technique)
PERT図 Program Evaluation and Review Technique アローダイアグラム

プロジェクトの各工程の流れ必要な日数を表す図のこと。

アローダイアグラムともいうよ。

特性要因図
特性要因図

原因結果を魚の骨のような形にして、結果に対してどのような原因が関連しているかを明らかにする図のこと。

フィッシュボーン図ともいうよ。

系統図法
系統図法

大きな問題から徐々に小さな問題へと枝別れさせて、最適な手段を明確にする方法。

ロジックツリーともいうよ。

連関図法
連関図法

ある出来事について、原因と結果、または目的と手段といった繋がりを明らかにする方法。

親和図法
親和図法

まとまりのないバラバラなデータを親和性によって整理する方法のこと。

PDPC法(Process Decision Program Chart)
PDPC法 Process Decision Program Chart

問題に対する対応流れをできるだけ考え、最善策を調べる方法。

データ可視化

データを可視化するための図には、次のようなものがある。


複合グラフ
複合グラフ

棒グラフと折れ線グラフのように、2つのグラフを重ねて表示するグラフのこと。

2軸グラフ
2軸グラフ

棒グラフと折れ線グラフのように、2つのグラフを重ねて表示するグラフのこと。

複合グラフと異なるのは、軸が2つある点だよ。

ヒストグラム
ヒストグラム

データを階級に分けて棒グラフにしたもの。

偏りやバラつきなど、データの分布が分かるよ。

散布図
散布図

相関は、AとBになんらかの関連性があること。

因果は、Aを原因としてBが変動すること。




散布図は2つの項目を縦軸と横軸に取って、点でデータを表したグラフ。右上がりの場合は正の相関、右下がりの場合は負の相関がある。



正の相関は、Aが増える(減る)とBが増える(減る)関係。

負の相関は、Aが増える(減る)とBが減る(増える)関係。

相関係数は、相関の強弱を表すもの。相関係数が1に近いときは正の相関、0に近いときは無相関、―1に近いときは負の相関があるよ。

疑似相関は、AとBに因果関係がないにもかかわらず、あるように見えること。

レーダーチャート
レーダーチャート

複数の項目を正多角形で表現した図のこと。

項目間のバランスが分かるよ。

箱ひげ図
箱ひげ図

データの散らばり具合を分かりやすく表現するための図。


第3四分位数は、上から1/4にあるもの。

平均値は、データの値を全て足して、データの個数で割ったもの。

中央値は、データを小さい順に並べた際、中央にあるもの。

第3四分位数は、下から1/4にあるもの。

モザイク図
モザイク図

棒の高さと幅を使って割合を示す図のこと。数値が大きいと面積も大きくなる。

コンセプトマップ(Concept Map)
コンセプトマップ Concept Map

概念関係を表すもの。

概念地図ともいうよ。

ヒートマップ
ヒートマップ

データを可視化するために、データの強弱濃淡で表現する方法。

モデル

モデルは、物事の本質を抽象化して、より単純にしたもの。次のような種類があるよ。



  • POINT

    01

    動的モデル
    時間的な要素を
    含むモデル

  • POINT

    02

    静的モデル
    時間的な要素を
    含まないモデル

  • POINT

    03

    確定モデル
    不規則な現象を含まず
    方程式で表せるモデル

  • POINT

    04

    確率モデル
    サイコロなど不規則な現象を含む不規則な現象を含んだモデル
    サイコロやくじ引きなど

0 / 04


モデルの再現性を高めるために行われる作業に、データ同化がある。データ同化は、モデルに実際の観測値を入力して、より現実に近い結果が出るようにすること。

データの分析や活用に関する用語

データの分析や活用に関する次の用語も覚えておこう。


データサイエンス データを用いて、科学的または社会的に有益な知見を引き出すこと。
データサイエンティスト データを分析して、企業活動に活用する専門家
データウェアハウス 経営の意思決定を支援するために、企業のあらゆるデータを蓄積した時系列データのこと。
BI
(Business Intelligence)
会計、販売、購買、顧客などの様々なデータを分析し、経営の意思決定に役立てること。

BIを実現するためのソフトウェアを、BIツールという。
データマイニング 大量のデータの中にある、規則性関係性を導き出すこと。
テキストマイニング 大量の文字データの中にある、有益な情報を取出すこと。
A/Bテスト AパターンとBパターンをユーザーに表示し、どちらのパターンの効果が高いかを比較すること。
クラスター分析 異なるものが混ざり合ったデータの中から、似たものを集めてクラスターを作り分類すること。
最小二乗法

誤差の二乗の和最小にすることで、最も当てはまりの良い値を求める方法。


共起キーワード ある単語と一緒に、頻繁に利用される単語のこと。
チャートジャンク グラフを構成する要素のうち、データの理解に不要な要素。過度な装飾により、データの正しい理解が妨げられると批判される。

利益

利益は、収入と支出の差額のこと。次の式で求めることができる。

利益=売上高-固定費-変動費


売上高は、本業で会社に入ってくるお金の合計。

固定費は、売上高に関わらず発生する費用。

変動費は、売上高に応じて発生する費用。

損益分岐点

損益分岐点

損益分岐点は、売上高と費用が同じ金額になる点。利益と損失の分かれ目になるよ。

売上高が損益分岐点を上回れば利益があり、下回れば損失が出る。

この時の売上高を損益分岐点売上高といい、次の式で求められる。

損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動比率)
変動比率=変動費÷売上高

ROE

自己資本利益率(ROE:Return on Equity)は、自己資本に対してどれだけの利益を生み出したかを表すもの。企業の収益性を測る指標になるよ。

次の式で求めることができる。

ROE=利益÷自己資本×100%

減価償却

減価償却は、固定資産の取得にかかった費用を一括で処理せず、定められた年数で費用を配分する会計処理のこと。

次の2つの方法がある。



定額法

定額法


毎年の減価償却費が固定して同額のもの。次のように計算するよ。

減価償却費=取得価格×償却率


定率法

定率法


毎年の減価償却費が一定の率で減っていくもの。次のように計算するよ。

減価償却費=(取得価格ー減価償却累積額)×償却率

財務諸表

財務諸表は、利害関係者に対して、企業の財務状況を報告する書類のこと。

次の4つの書類があるよ。


損益計算書
損益計算書

損益計算書は、一会計期間における企業の収益費用を記載した書類。

下のようにすると、各計算式を覚えやすいよ。



売上高 粗利益 営業利益 経常利益 当期純利益

売上総利益は、売上高から売上原価を引いたもの。粗利益ともいうよ。

売上総利益=売上高-売上原価


売上原価は、商品を作る、または仕入れるために必要な費用のこと。



営業利益は、売上総利益から、販管費を引いたもの。

営業利益=売上総利益-販管費


販管費は、販売費及び一般管理費のこと。

販売費は、商品の販売やサービスの提供などに必要な経費のこと。

一般管理費は、販売と直接関係のない業務に必要な経費のこと。



経常利益は、営業利益に営業外の収益を加え、営業外の費用を差し引いたもの。

経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用


営業外収益は、企業の本業以外の活動により発生した経常的な利益のこと。

営業外費用は、企業の本業以外の活動により発生した経常的な費用のこと。



税引前当期純利益は、経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いたもの。次の式で求めることができる。

税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失


特別利益は、特別な要因により発生した臨時的な利益のこと。

特別損失は、特別な要因により発生した臨時的な損失のこと。



当期純利益は、企業が1年間に生み出した利益のこと。これが最終的な経営成績となる。

当期純利益=税引前当期純利益-法人税等


キャシュフロー計算書
営業活動 企業の本業に関するお金の増減を記載。
投資活動 固定資産の取得や売却、資金運用に関するお金の増減を記載。
財務活動 資金調達借入金返済に関するお金の増減を記載。

キャシュフロー計算書は、一会計期間におけるお金の流れを記載した書類。

営業活動投資活動財務活動の3つに分けてお金の増減を記載するよ。

    
賃借対照表
賃借対照表

賃借対照表は、ある時点における企業の資産負債純資産を記載した書類。

資産は、企業が保有する全ての資金のこと。

負債は、銀行から借りたお金など返済する必要のある資金のこと。他人資本ともいうよ。

純資産は、資産から負債を差し引いたもので、返済する必要のないの資金のこと。自己資本ともいうよ。

株主資本等変動計算書
株主資本等変動計算書

株主資本等変動計算書は、賃借対照表の純資産の変動状況を表した書類。

流動比率

流動比率は、流動負債に対する流動資産の割合を示すもの。次の式で求めることができるよ。

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

この値が大きいほど、企業の短期支払能力は高くなる。200%以上の場合は安全だけれども、100%以下の場合は危険な状態にあるよ。


流動資産は、1年以内に現金化する資産のこと。現預金、売掛金、受取手形、前払金、前渡金、棚卸資産がこれに当たるよ。

流動負債は、1年以内に支払期限を迎える負債のこと。買掛金、支払手形、未払費用、短期借入金がこれに当たるよ。

与信

与信は、取引相手に信用を与えること。

与信管理は、代金を確実に回収できるように、取引先の信用度を評価して、取引の上限額を設定するもの。

与信限度額は、未回収の代金の上限額のこと。

与信の余力は、与信限度額から未回収の代金を引いた金額のこと。